こんにちは、読者の皆さま。今日はAIテクノロジーの最前線から、非常にエキサイティングなニュースをお伝えします。OpenAIの人気言語モデル「ChatGPT」が新たな進化を遂げました。「Custom Instructions」、つまり「カスタム指示」機能の追加です。このブログでは、その概要と活用法、そして重要な使用上の注意点について深く掘り下げます。
（尚2023年7月26日現在、この機能はChatGPTPlusーChatGPT-4ー有料版のみで使用できます。）
「Custom Instructions」の概要
「カスタム指示」は、ユーザーがChatGPTに対してより具体的な指示を出せるようにする新機能です。これにより、ユーザーとChatGPTとの間でより高度なコミュニケーションが可能になり、ユーザーがChatGPTを活用するシーンが大きく広がります。
ユーザープロフィールの提供
「カスタム指示」機能の一部として、ユーザーは自己紹介や自身の専門知識など、自分自身についての情報をChatGPTに提供できます。例えば、「私は経済分析家で、AIについてのブログを書いています」といった情報をChatGPTに教えることで、より具体的でパーソナライズされた助言を得ることができます。これは、ユーザーがChatGPTを利用する際の経験を大きく豊かにする一方で、新たな活用シナリオを生み出す可能性もあります。
応答スタイルのカスタマイズ
「カスタム指示」を使用すると、ユーザーはChatGPTの応答のスタイルを指定することもできます。例えば、特定のトーン（親しみやすい、公式、学術的など）や表現方法（詳細、要約、簡潔など）を指定することが可能です。これにより、ユーザーは自分の具体的なニーズに合わせて会話の流れをカスタマイズすることができます。
「Custom Instructions」の活用法
この新機能は、さまざまなシナリオで活用することができます。ここでは、具体的な活用法についていくつかご紹介します。
プロフェッショナルな助言
ある特定の専門分野に関する具体的なアドバイスを求める際に、「Custom Instructions」を使用することができます。例えば、ブロガーや経済分析家のような職業に従事しているユーザーは、自身のプロフィールを提供することで、その分野に関するより具体的な助言をChatGPTから得ることができます。
AI教育とリクルーティング
AI教育やAI人材のリクルーティングにも「Custom Instructions」は有効です。ユーザーは、自身の事業や計画に関する詳細な情報を提供することで、ChatGPTからの具体的な指導やアドバイスを得ることができます。この機能を利用すれば、より適切な人材育成やリクルーティングが可能になります。
使用上の注意点
「Custom Instructions」は非常に強力な機能ですが、適切な結果を得るためには注意が必要です。特に、新しいチャットの有効化とプラグイン機能やcode interpreterの使用における挙動について理解することが重要です。
新しいチャットの有効化について
「Custom Instructions」を使用する際、特に重要なことは新しいチャットが始まるときには「Custom Instructions」はリセットされるということです。つまり、あなたが設定したカスタム指示は、新しいチャットセッションが始まるときには失われます。それぞれのチャットセッションでユーザーが提供する情報は独立しているため、新しいチャットを始めるたびに必要な指示を設定し直す必要があります。
プラグイン機能*やcode interprete**の使用について
プラグイン機能*やcode interpreter*と「Custom Instructions」を同時に使用すると、挙動が少々複雑になります。たとえば、プラグインを使用して特定の動作をChatGPTに行わせる場合、その動作は「Custom Instructions」による指示とは独立しています。また、code interpreterを使用すると、ChatGPTはプログラムコードを解釈し、その結果をユーザーに返します。しかし、「Custom Instructions」が設定されている場合でも、code interpreterの動作はその指示に影響を受けません。
結論
「Custom Instructions」は、ChatGPTが提供する体験を大きく豊かにする新機能です。ユーザープロフィールの提供や応答スタイルのカスタマイズなど、多岐にわたる活用法があります。しかし、この機能を最大限に活用するためには、使用上の注意点を理解することが重要です。
ChatGPTは、ユーザーとのインタラクションを通じて、人工知能がどのように私たちの日常生活やビジネス、教育に影響を与えるかを探求しています。この新機能はその一環であり、ChatGPTの可能性をさらに広げるものです。引き続き、AIの進化にご期待ください。
注釈*
- プラグイン機能: プラグイン機能とは、ChatGPTに特定の追加機能を付け加えるためのものです。これは一種のツールやアドオンのようなもので、ChatGPTの基本的な機能を超えて、特定のタスクや活動を支援します。例えば、特定の情報を検索したり、特定のフォーマットで文章を作成したりするような特別なプラグインがあるかもしれません。
- コード・インタープリタ (code interpreter): コード・インタープリタとは、コンピューターのプログラムのコードを読み、それが何を意味するかを解釈するツールです。これを用いると、ChatGPTはプログラムのコードを読み取り、それが何をするものなのかを説明できます。この機能は特に、コードの理解や学習、デバッグの際に役立ちます。
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